■フロントブレーキ(ドラムブレーキ)のオーバーホール 原付スクーター HONDA DIO AF18 AF27 メンテナンス帳

朝一走行開始後の一発目のブレーキでキーキー鳴くようになったのでオーバーホールをしました。

フロントブレーキを外すのは簡単。ホイールを固定しているボルトとナットを外すだけ。ボルトは17番、ナットは14番です。 ボルトを抜いたらホイールとドラムブレーキが外れます。 ※あとで気付いたけどボルトとナットの向きが逆ですね。


スプリングをペンチなどで外せばブレーキシューが取れます。


ブレーキシューがあたってる面がきれいか確認。


ブレーキダストはエアーで吹き飛ばし、パーツクリーナーでグリースなどの油脂分を落とします。


ブレーキの制御部をばらします。 カムを本体から抜き取ってしっかり汚れを落とし、耐熱性が高く粘度が低いグリースを塗布します。 なおメンテナンスされていないとカムが固着している可能性が高いです。その場合はプライヤーでぐりぐりするなりしてカムを抜き取りましょう。 組み戻してスムースにカムが回ればOKです。


カムの裏側。スポンジのようなパーツにグリースを浸み込ませ油切れを防ぎます。


ブレーキシューを組みます。支点とカムとの接触面にもグリースを塗布します。 スプリングを引っ掛けるところとバネ部にも潤滑剤を吹いておきます。※余計な油分を拭き取るのを忘れずに。


カムとアームとブレーキワイヤーを仮組みして動作確認をします。 特にカムがブレーキレバーの動きに対してスムースに開き元に戻るか確認します。


問題なければ組み戻していきます。 ホイールにドラムブレーキをはめ込み、ブレーキカバーの溝とショックの突起部を合わせます。 そしてボルトを挿し込みます。


ベアリング部にグリースを塗布しスペーサーをはめショックの穴を合わせます。


ボルトを貫通させナットで固定。


仮組みしたアームを外し(赤い矢印のボルトとナット)、 アームが写真のようにブレーキを掛けていない状態でブレーキワイヤーの端に位置するように(大きな赤丸)、 小さい赤丸の位置をずらして調整します。 そしてタイヤを持ち上げて回してみて引っ掛かることなくスムースに回転して、 ブレーキの動作も再度確認してみてOKなら完了です。 なおブレーキレバーの遊び調整は大きな赤丸の調整用ナットで行います。